PUMP UP WEAR 井上拓也

体温調節を自在にした登山用ウェア

登山における重ね着の概念
今日では様々な機能をもった衣服が開発されていますが、未だに体温調節の主流は重ね着となっている。 そして、気温変化の激しい登山活動でも同様のことが言える。しかし登山者ヘ調査を行っていく中で、重ね着による体温調節は脱着による手間や時間、持ち運ぶ荷物の増減などを考慮すると必ずしも最適な方法とは考え難いと感じた。そこで今回、空気の断熱性に着目し、重ね着という概念を払拭する体温調節が可能なウェアができないかと制作を行った。

空気量を変えることで断熱力をコントロール
空気の優れた断熱効果に着目し、空気量を変化させることで断熱力をコントロールできないかと考えた。ウェアに内包された空気袋を膨らませることでウェアの保温性を高めることができる。ウェアはポリエステル素材を使用し、ジャージ生地の表地と速乾性のあるメッシュ生地の裏地、ビニル素材の空気袋の3層構造となっていて、真ん中に空気袋を挟むことで直接肌に触れないように考慮されている。

  • size : 200 × 200 × 100 mm
  • material : Vinyl Choloride