Re:Lux 松尾優志
新たな描画表現の模索
求められる多様な光と機能の切り替え
今日の生活では、目的やシーンによって光の種類を使い分けることを求められるが、光の効果や機能に合わせて複数の器具を設置するには空間に限りがある。この研究では、1つの器物で複数の照明効果の使い分けが可能な照明器具を制作する。また現在多くの照明器具のON/OFFにはスイッチやボタンが用いられているが、これもまだ改善余地のある領域だと考える。日常のさりげない身振りや動作に注目し、直感的操作で効果を切り替えるインターフェースを提案する。
リラックス・集中の2シーンに対応する光
リビングやダイニングにおける、リラックスと集中という対極的な2つの利用シーンに着目し、テーブル据え置き型照明器具を提案する。LED光源を使用し、コンパクトさを生かした機能と造形を目指す。フォルムはルームフレグランスから着想を得つつ、2つの照明効果の切り替えには「ペン立てからペンを取り出す」という身近な所作を取り入れる。リラックス時は柔らかい拡散光で空間を演出し、集中作業をする際はタスク照明として利用することが可能となる。
size:H600×W100×D100 mm
materials:ポリカーボネート,アクリル,テープLED