PORTABLE PLAY 守屋輝一

多様な遊びを誘発する携帯型遊具


未来の遊び場は、「路(みち)」に有り。
子供の遊び環境が著しく減少しつつある問題の解決策として「みちあそび」という取り組みがある。これは、道路を遊戯場として開放し「一時的に遊び場を形成する」民間主導の取り組みの名称である。欧州発で日本にも拡がりを見せつつある本活動は、遊び場を確保することに加え、地域活性や社会課題の啓蒙という一面ももつ。本製品はこの「みちあそび」が将来、社会の普遍的な制度となることを期待し、実際の現場で親子に試用してもらいながら、研究開発を行った。


多様な遊びを誘発するペーパーハニカム遊具
デジタル全盛の現代、子供が自らの身体を使って遊びを創造する機会が排除される傾向にある。本作品は、ペーパーハニカム構造の利用により優れた展開性を持ち、多様な遊びを誘発する遊具を目指したものである。この構造は、様々な場所で開催される「みちあそび」での使用に適した高い可搬性収納性を実現している。本作は調達の容易な素材と道具で製作できるよう設計されており、製作過程を親子や子供同士で共有し、交流の機会を創出することを目的としている。


size:A3サイズ H420×W594×D594 mm
material:クラフト紙,ボール紙,面ファスナー

※ 協力:一般社団法人TOKYO PLAY