friction candle 古川日菜

静電気発電(摩擦帯電)


摩擦帯電とは、異なる2 種類の物質を擦り合わせることで、物質間に電子の移動が起こる 現象。私たちの身の回りにあるものは、どんなものでもプラスとマイナスの電気を持って いる。通常は均衡保っているが、摩擦が起こると物質の組み合わせによりプラスとマイナスの いずれかに帯電する。この帯電した状態を「静電気」という。静電気とは、人間が 初めて見つけた電気であり、1776 年に平賀源内が作成した摩擦により静電気を発生させる 摩擦起電機「エレキテル」が有名である。  静電気による放電は、冬場の電気ショックや半導体工場の絶縁破壊などのトラブルの原因 になっている。しかし現在では、静電気の応用としてコピー機や電気塗装機、音響機器など の様々な技術にも用いられている。  展示作品では、2 つの異なる物質を摩擦することで静電気を発生させ、マイナスに帯電した 物質を蛍光灯に接触することで、蛍光灯を発光させる。


material:塩化ビニル板、蛍光灯、PLA