Peltier Scope 武内紗永子
この熱電発電は通称温度差発電と呼ばれ、ペルチェ素子というp型とn型2 種類の半導体
と金属から構成される熱電素子を用いて行われる。pからnに電流が流れる際温度は下降し、
n からp に流れる際反対の現象が起きて温度が上昇する。このようにペルチェ素子に電流
を流すと片面が冷却され、もう片方の面は発熱する。この効果の逆を利用し、素子の両面に
温度差を発生させると、電流が流れる仕組みとなる。
この仕組みを利用し現在では、自動車の排熱と外気温の差など、人間が発生させた廃熱を
利用した発電が省エネルギー技術の1 つとして注目されている。また風呂の残り湯と気温
の差を利用した発電、体温と気温の差によって発電した電気を使用する腕時計といったもの
も考案されている。
この装置では側面にペルチェ素子を配した箱を手で温めることにより、反対面との温度差
から電流を発生させ、内部のLED を発光させる。
material:ペルチェ素子、ABS、アクリル