aratás 浜田怜威

3Dプリンタで製造する一体構造のノック式ボールペン


必要なものを必要な分だけ
資源の節約が叫ばれる現代、3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション設備を用いた「必要なものを必要な分だけ」製造するものづくりは大きな意味を持つ。今後は日用品などをデータで購入しエンドユーザー自ら最終品を製造する様式が一般化すると考える。 本プロダクトはそのような将来を見据え、大規模で高額な設備や空間を必要とせずに小規模・低価格の熱溶解積層方式(FDM)3Dプリンタで製造プロセスが完結する事を目指している。


3Dプリンタによる一体成形
コンプライアントメカニズムと3Dプリンタを活用することで、通常複数の部品から構成されるノック式ボールペンの一体成形を可能にした。誰もが手軽に同じ品質のものを手に入れられるように、出力後の組み立てや後処理を省くことを要件として設計を行っており、サポート材の除去等3Dプリンタ特有のプロセスも必要としない。素材に柔軟性の高い熱可塑性ポリウレタン(TPU)を用いたことによる副次的な機能として、リフィルの交換はボディを曲げて行う。


Material:
熱可塑性ポリウレタン(TPU) 他

Dimensions:
H10×W15×D138 [mm]