自宅用減音ドーム 田中泉和

自宅で楽しむ一人カラオケ用減音装置


カラオケと社会背景
2020年に発生した新型コロナウイルスの影響により、我々の生活では多くの自由が制限されている。第一波、二波三波と事態は収束することなく、緊急事態宣言が延長され(2021年2月16日現在)、社会活動に対して更なる危機管理意識が求められている。 このような社会情勢の中、今まで外でしか楽しむことのできなかった 娯楽を自宅で叶える必要性を感じ、第一回緊急事態宣言時、第一に制限された「カラオケ」を自宅で容易に楽しむための装置を考案する。


顔周囲の空間確保
本研究で制作する「自宅一人カラオケ用減音装置」は、部屋の外で歌声に気付かれない事を減音量の指針とする。加えて顔の周囲にゆとりを持たせ歌唱時の不快感を軽減するため、頭から被る構造の減音ドームを提案する。ドームの寸法は後頭部から鼻の頭までの幅と一般的に圧迫感を感じず「疲れ目」になりにくいとされる距離に基づいた値であり、下部の切取り部分より呼吸の確保も十分になされている。また、両手を離すもしくは軽く支えるのみにするために後頭部と両肩甲骨の3点でドームを支持する構造としている。


Material:
発泡ウレタン, 紙粘土, FPR樹脂, 羊毛フェルト

Dimensions:
H680×W680×D680 [mm]