refrig 土肥祐大

ペルチェ素子を用いた頭部冷却装置の研究


感染対策のマスクによる熱中症リスク
現在、新型コロナウイルス感染症のまん延に伴い、外出の際はマスクの着用が義務に近い形で推奨されている。それは季節に限定されず、外気温が30℃を越える夏季でもマスクの着用を余儀なくされている。令和元年度の熱中症による救急搬送件数自体は、外出の自粛により減少しているものの、月ごとの救急搬送人数では8月が前年度より940人増加している。厚生労働省や地方自治体はマスクの着用に因する熱中症への注意を喚起している。


ペルチェ素子を用いた頭部冷却装置の開発
このプロジェクトでは、ペルチェ素子を用いた頭部の冷却装置を制作し、ヒートシンクを自作しファンレスで冷却する装置の開発を行った。新型コロナウイルス感染症のまん延により、感染予防に対する意識が高まり新たな生活様式が確立されつつある。その一方で、炎天下でのマスク着用が熱中症リスクを高めるように、感染症以外での健康被害に遭う場面が発生している。双方を考慮した新たな対策案が必要であり、本研究がその一助となることを期待する。


Material:
ペルチェ素子、銅、ポリ塩化ビニル   他

Dimensions:
H200× W200 × D60 [mm]