おりずきん 古川日菜

プリーツ構造を用いた折りたたみ型防災頭巾


防災頭巾の現状
防災頭巾は、戦時中の空襲から首筋や頭を守るための「防空頭巾」を原型として発明された。小学校への導入から50年以上経過するが、形状は大きく変化していない。現在、国内で流通する防災頭巾や折り畳み型ヘルメットは、厚みを減ずることに重点が置かれ、縦横寸法が大きい。しかし、災害が発生する日時は予測不能であるため、常に手の届く場所に備えておく必要があると考える。そこで、平常時から持ち運び可能でコンパクトに収納できる防災頭巾の制作を目指した。


折りたたんで持ち運べる防災頭巾の開発
「樹脂含浸を施したプリーツ構造」を用いた防災頭巾を制作する。プリーツ構造を用いることで、緩衝性能が高く、かつコンパクトに折りたたむことが可能となる。また、樹脂含浸を施すことで、軽量かつ強度を確保することが可能となる。折りたたみ時の縦横寸法をA4サイズ以下にすることで、ランドセルに入れて持ち運べるデザインとなっている。火災発生時に煙の中で目立つよう、視認性を高める色である黄色を使用している。


Material:
難燃性ナイロン、エポキシ樹脂   他

Dimensions:
H250× W250 × D270 (着用時)
H280× W110 × D40 (折り畳み時)[mm]