minamo 長谷川ひろな

アコヤガイを活用したアクセサリーブランドの提案


高値で売られる真珠と廃棄される貝殻
アコヤガイは真珠養殖に利用される真珠母貝の一つで、アコヤガイを用いた真珠生産は日本の伝統ある養殖水産業である。アコヤ真珠はその美しい虹色光沢により、古くから宝石として世界各地で珍重されてきた一方で、アコヤガイの殻は他の真珠母貝と比較して小さく薄いため、加工に多くの時間やコストがかかり、そのほとんどが廃棄されているのが現状である。そこで、真珠と同様の真珠層を持つ貝殻も、容易な加工方法によっては高い価値をもたせることができると考えた。


規格化して稜柱層を隠す
個体差のあるアコヤガイをレーザーカッターで切断し、規格化することで、形状を一定に保ち、その後の加工を容易にした。また、取り除くのに多くの手間がかかる、黒く凹凸の激しい真珠層の裏面(稜柱層)を補強材で隠すことで、真珠層のみが見えるパーツを作成した。自然物による模様の個体差が活かした利益率の高い製品としてアクセサリーを制作し、ブランドの提案を行うことで、真珠養殖生産地域の活性化に繋げることを目的とする。


Material:
アコヤガイ、水性樹脂(ジェスモナイトAC100)   他

Dimensions:
H30× W30 × D5(ピアス)、H35× W35 × D5(ネックレス) H35× W35 × D5(リング)、H40× W40 × D10(コンパクトミラー) [mm]