Facile 小野遼也

A4ファイル型で格納可能な折り畳み譜面台の研究


折り畳み譜面台の現状
古くから音楽活動を支える譜面台は、据え置き式から折り畳み式へと進化し、楽器と共に携帯することを可能とした。しかし、折り畳み時の形態は長さ 50cm の棒状になるものがほとんどであり、携帯面において決して便利とは言えない状態と感じる。また、その機構は複雑で展開に時間を要する。折り畳み式になったものの、そこから長い間機構に関して大きな変化はなく、今日的な使い勝手に関する要求と向き合い、構造を精査する事で進化改善の余地があると考える。


A4ファイル型への格納
本研究では「A4ファイル型に格納される折り畳み譜面台」をテーマに、携帯面と展開効率において優位性を発揮するプロダクトの開発を行う。A4ファイル型になることで、横幅を活かした新しい機構を取り入れることが可能となり、本棚への収納や、楽譜と重ねて持ち運ぶなどの従来品にはない優位点を持つ。譜面台の構造及び各部調節機構を見直し、素早く簡単な展開操作を可能とする機構の設計を行い、折り畳み譜面台の新たな選択肢を提案する。


Material:
PLA、アルミニウム、ネジ、バネ   他

Dimensions:
折り畳み時 H280× W205 × D40 [mm]
展開時 H1095× W427 × D380 [mm]