papatte 藤浦さくら

クリップによる接合方法を採用した仮設構造物の研究


仮設構造物の現状
仮設構造物とは博覧会や災害時等において一時的に建設される構造物である。継続的に使用する本設構造物に比べ、基礎を必要とせず簡単に短期間で組み上がる事が要件とされる。しかしパーツ同士の接合に工具を要したり、パーツ形状が複雑であれば、直感的に組み立てることが困難となる。また現状災害時の避難所では材料や人手不足により通常の仮設構造物を用いることができず、被災者のプライバシーを確保できないという問題が発生している。


クリップによる接合方法
本研究では、接合方法にコンプライアントメカニズムを活用したクリップを用いることで、国内で手軽に入手可能な材料から構成され、より直感的に組み立て可能な仮設構造物の制作を行う。加えて解体時にコンパクトに収納・運搬でき、設置場所や使用人数に応じて形状を組み替えられることを目指している。本研究がオフィス内の間仕切りやアクティブラーニングツールとして用いられるだけでなく、現状避難所で発生している問題等を解決する糸口となることを期待する。


Material:
ヒノキ材、PLA 、TPU  他

Dimensions:
パーテーション W3550 × D520 × H1680     ドーム(小)    W160 × D160 × H130   ドーム(大)    W3200 × D3200 × H2750  (mm)