keepana 福本よつば

低水温によって切り花を長持ちさせるフラワーベースの制作


生花とフラワーベースの現状
在宅勤務が一般化する昨今、家で過ごす時間が長くなり生活空間の質的向上への関心が芽生え、新たに花を生ける体験をした人が多いのではないかと考える。変色することや萎れることなく生花を長く新鮮な状態で保つにはこまめな手入れが必要だが、手入れ方法が分からないことや面倒であることが原因で花を枯らしてしまう場合も多い。特に温度管理は重要であり、夏季の熱気や冬の空調により水温が上昇すると茎や水に雑菌が繁殖し腐敗しやすくなる。


自動で水温管理可能なフラワーベース
本研究では自動で水温を管理するシステムを装備したフラワーベースを制作する。既存の花器に比べ、手入れの負担を軽減し多くの人が生花を気軽に楽しむ手助けをすることを目的とする。温度センサで水温を計測し設定した上限温度を超えると起動し、水の入った金属容器の側面をペルチェ素子によって冷却する。水温を適正な温度に保つことによって雑菌の繁殖による腐敗を防ぎ、切り花を新鮮な状態で保つことが出来る。


Material:
ペルチェ素子、防水温度センサ、制御基板、PLA  他

Dimensions:
W155× D80 × H80  (mm)