オトノエ 合島祐里
音の可視化
世の中にある音が出ているものは全て振動している。例えば、鉄板を叩くと音が出る。これは、鉄板の振動が空気を震わせ鼓膜に届く事で音として認識される。我々の日常で現れる多くの振動は聴覚や体感を通して認識されるが、視覚により認識される機会は少ない。しかし、現在は研究等により音を可視化する手法が多数存在している。本研究では、音を可視化する方法のひとつであるクラドニ図形に注目し、新たな表現を模索する。
水面に出現するクラドニ図形
水槽に振動スピーカーから振動を与えることにより水面に図形が出現する。図形は周波数の高さと音量の大きさにより変化する。幅広い周波数に対応するクラドニ図形の新たな鑑賞方法として、水槽の水をオーバーヘッドプロジェクターにより透過し、図形の陰影を壁面に投影する方法を提案する。これまで砂や塩などを用いて音が可視化されてきたクラドニ図形の媒体を「水」に変え、透過光を投影する事で得られるクラドニ図形の新たな表現を追求する。
Material:
水 、アクリル 他
Dimensions:
W330 × D440 × H650 (mm)