throw270 浜田怜威

人工筋肉を活用した機構で調光を行う照明器具の研究


生活空間における人工筋肉
人工筋肉とはソフトアクチュエータの一種であり、軽量かつ柔軟な構造が高い自由度を持った動きを可能にする優位点を持つ。しかしその自由度の高さゆえに厳密な位置制御が困難という一面を併せもっており、その一面が生活空間への普及を阻む一つの要因となっていると考えられる。本研究では、厳密な位置制御が求められない補助照明の物理的調光機能に着目し、マッキベン型人工筋肉を活用した調光機能をもつ大型照明器具を開発する。


光源とアクチュエータの融合
本研究では、人工筋肉内部にLEDを挿入することで、光源とアクチュエータの機能の融合をし、器物の軽量化を図った。最低限の部材で人工筋肉のうごきを制御し、収縮力を大きな動きに変換する構造となっており、支持軸に結合された二本の人工筋肉に送り込む空気の量を調節する事で手元を照らす直接光によるダウンライトの形態から天井付近を照らすアップライトの間接光照明の形態までシームレスに変形する。これにより幅広い空間演出を可能にする。


Material:
編組スリーブ、バルーン、PLA樹脂 、ステンレス  他

Dimensions:
W85 × D100 × H1100  (mm)