叩揺灯 斎藤颯斗
照明器具の心地よさとは
今日では明かりはただ照らすだけのものではなく心地よさを提供するものとしての需要が高まっている。様々な照明効果が注目される一方、その操作方法には長い間進歩が少ないという現状がある。照明器具を操作する行為は身体的な感覚を伴い、光による視覚への訴求とは異なる重要な要素である。この制作では、照明器具を操作する際の身体的な感覚と光の反応をより密接に連携させることで、照明器具における新たな心地よさと魅力を研究する。
身体的感覚を伴った操作方法と光の演出
膜鳴楽器のインタラクションを応用した照明器具を提案する。照明器具の上面を叩くことで操作し、発生する反発感覚や音に併せて照明が明るく発光し、徐々に安定する演出を行う。照明器具全体のインタラクションを通して心地よさや快感といった魅力を提供する。機能面においても叩く回数に応じて発光部分が下方に押されるような演出を行うことで、直感的に明るさや配光などを切り替えらることができ、1つの照明器具で様々な生活シーンに対応することが可能となっている。
Material:
パイン集成材 、アクリル、ファイバースキン 他
Dimensions:
W430 × D430 × H960 (mm)