AISIG 田中郁也

視覚障害者のための歩行者用信号認識デバイスの開発


音響信号に代わるサポートデバイス
視覚障害者の4人に1人が横断歩道での事故を経験している。この問題に対して音響信号機の設置が進められているが、信号機自体に大きな制御装置を取り付ける必要があるため、設置数は全信号機の10分の1以下という現状がある。本研究では「信号の状態を読み取り知らせるデバイスをユーザー自身が持ち運ぶ」ことによりあらゆる信号機に対応できると考え、音響信号機に代わる新しいサポートデバイスの開発を行う。


AIによる画像認識
本デバイスは、AIによる画像認識技術を用いて信号の状態を判定しデバイスの振動でユーザーに情報を伝達する。300枚の画像をディープラーニングさせることで画像認識の精度を高め、OpenCVによる色判定を重ね掛けすることで誤認識を防いでいる。また、白杖のグリップ上部に装着することで「白杖の傾きを利用した画像認識の開始」、「高い携帯性」を実現する。このデバイスにより、視覚障害者が安心して移動できる社会を目指している。


Material:
ABS  他

Dimensions:
W56 × D56 × H59.5  (mm)