Kanimori 桑島玄樹

ぜんまいばねを活用した機械式卓上掃除機の研究と制作


手間が魅力のぜんまいばね
電力が普及する以前、からくりや小型製品の動力としてぜんまいが多く見られた。しかし、電力に比べてエネルギ効率が悪く、その都度入力を必要とするため、今日ではぜんまいを見る機会は少なくなっている。そんなぜんまいだが、エネルギの入力行為は使用時の期待値を高め、人力エネルギは環境負荷も小さい。また、機械仕掛けによる魅力的な動きは使用者の好奇心を刺激する。このように多くの優位性を持つぜんまいは、動力源として電力とは異なる魅力を持つと考える。


つまらない掃除を楽しく
日本の掃除文化は縄文時代から見られる。掃除道具の箒は、穢れを払う儀礼具として誕生した歴史があり、現在でも出棺や出産の際に小型箒を儀礼具として用いる風習が残る地域がある。掃除道具は時代と共に変化し、デスクワークが増えた現代では様々な卓上掃除機が存在する。本研究では時代の変化により当初の価値が失われつつある掃除を対象として、ぜんまいの動的魅力を活かした「機械式卓上掃除機」を制作し、生活の中で苦役と捉えがちな掃除に楽しみと喜びを与える。


Material:
ヒノキ材、PLA 、TPUPLA、馬毛、ステンレス、ゴム 他

Dimensions:
W120×D110×H90 [mm]