Harlyon 前田悠斗

⼤正琴の構造を応⽤し和⾳演奏を可能にする鍵盤式撥弦楽器の研究と開発


大正琴の現状
大正元年に発明された大正琴は、鍵盤操作により音高を制御する撥弦楽器であり、奏法の容易さを背景として全国的に普及した。しかし、演奏者の高齢化や新規参入者の減少に伴い、演奏人口は縮小傾向にある。また単音での旋律演奏を前提とするため、独奏での和音演奏が困難という構造的な難点も抱えている。本研究では、大正琴の構造と奏法の容易さを活かしつつ、現代の演奏需要に応える和音演奏機能を可能にした、新たな鍵盤式撥弦楽器を開発する。


現代の演奏需要に応えるため、自由度の高い和音演奏を実現する構造を提案する。鍵盤操作により演奏者が個々の音を選択し、それらを任意に組み合わせて和音を構成する演奏形態とする。さらに、操作精度が音に反映される余地を確保することで、演奏者自身が音楽を構成しているという実感と充足感を伴う演奏体験の実現を目指す。加えて、独奏を主目的としつつ、他楽器を交えた複数人による演奏にも対応可能な楽器とすることで、大正琴の合奏文化の継承を試みる。


Material:
ハードメープル材.カーボンファイバー含有PLA,ステンレス 他  

Dimensions:
W830×D182×H120 (mm)