SPRAYD 山村 陽菜

建築塗装用タイルガンを応用する新たな陶磁器作成技術の研究


量産品に工芸的な魅力を与える
工業製品において、素材本来の質感や偶発的な表情を求めるユーザーが増加している。民生品を扱う企業がCMF(色・素材・仕上げ)の研究に注力している状況からも、量産工程の中で工芸的な魅力を付与する方法を検討することは、現代のものづくりにおいて意義ある課題と考える。本研究では成形とテクスチャ表現を同時に成立させる手法として、外壁塗装に用いるタイルガンの仕組みを応用した、新たな陶磁器作成手法を提案する。


高粘度泥土の吹付による陶磁器成形
タイルガンとは、建築外壁に凹凸のテクスチャを施す装置であり、圧縮空気によって粘度の高い塗料を粒状のまま噴射する事を特徴とする。本研究ではこの仕組みを発展させ、より高粘度な素材である陶芸用泥土を噴射し、石膏型に吹き付け成形を行う作陶技法を確立した。型による滑らかな成形面と、吹き付けられた泥土による凹凸のテクスチャ面が同時に生成されることから、工芸的な表現を工業的な方法で可能にする製造法として新たな可能性を示している。


Material:
陶土、PLA樹脂、LED 他  

Dimensions:
照明 W107×D100×H230
吹付器具 W91×D127×H195 (mm) など