circular loom -SAKIORI- 安岡 風夏

新たな綜絖構造を採用した裂織用環状織機の開発
-ペットボトルカバー制作を通じた検証-


裂織りの現状
裂織(さきおり)とは、布を細く裂き、横糸に用いる織物で、資源を無駄にしない知恵としてかつて日本各地で発展した。一方現代では、安価な量産布地の普及により、古い布や衣服を資源として捉える意識は薄れ、裂織自体も私たちの日常から遠ざかっている。本研究では、裂織を再び日常の中で実践できる手仕事として再生し、その価値を問い直す事を目的とする。現代の生活環境において実践可能なものとするため、道具を小型化し工程の簡略化を行う。


裂織り用環状織機
環状の裂織を可能にする織機を開発する。従来の平織りによる裂織は、織り上げた後の端部処理に裁縫を要する点が課題である。これに対し、環状に織ることで布端が連続した筒状となるため、後工程の簡略化が可能となる。また、綜絖構造を用いない環状織機では作業効率や身体的負担に課題が確認されたため、環状織機に適した綜絖構造を開発する。本環状織機が、裂織文化の再興に寄与することを期待する。


Material:
古着(綿100)、糸(5番手・綿100)、裾上げテープ、熱接着糸、PLA樹脂、TPU樹脂  

Dimensions:
環状織機 W68×D68×H377 (mm)
ペットボトルカバー W68×D68×H180 (mm)